太秦からの映画便り

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映写室「言葉のきずな」の自主上映会と、コミ・ワークのお知らせ

映写室「言葉のきずな」の自主上映会と、コミ・ワークのお知らせ
―結成10年となる長野の「ぐるっと一座」を追いかける―

ひと・まち交流館 京都』で、二日間にわたって「言葉のきずな」や失語症に関連したイベントがあります。

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映画上映会: 10月12日(土)13:00~16:30(開演13:30)   
  会場: ひと・まち交流館 京都  2F大会議室(240席)
  入場料: 1000円
  オープニング:かとうかつあき&仲間たちのミニライブ( 乗り遅れたバス、他 )
  アフタートーク:「言葉のきずな」田村周監督、劇団「ぐるっと一座」演出家 内山二郎氏、他 

コミ・ワーク: 10月13日(日)  10:30~15:30
     会場: ひと・まち交流館 京都 3F 第4、第5会議室
     講師: 演劇ワークショップファシリテーター、内山二郎氏 
     受講対象者: 失語症者を主体に、家族やST、医療スタッフ及びボランティア    
     参加費:  受講者(含付添い)1000円(映画半券提示で500円引)
             見学者1000円(映画半券提示で500円引)

<コミ・ワーク>-午前、午後の二部形式
・午前(10:30~12:00)アイスブレイクの要素を入れたコミュニケーションワーク

・ランチタイム懇親会(12:00~13:30)有料1000円:当日申し込み 
*安藤倬二氏による、失語症者の為の、携帯用「音声合成発声システム」の実演有り  失語症の仲間よ、これを持って外に出よう!「弁活のすすめ」 )

・午後(13:30~15:00)想像力喚起や内面表現要素を入れたロールプレイ⇒メルヘンづくり   

受講希望者は下記まで、連絡先を明記してお申し込みください。当事者優先で、受講定員30名。(当日も可)。見学は充分余裕があります。
T&F 075-721-1061(犬塚)   メール sakurasaico@ezweb.ne.jp

ひと・まち交流館 京都 :(河原町五条下る東側)
アクセス:市バス4,17, 205号、「河原町正面下車」。 立体駐車場有。

後援・助成:京都新聞社会福祉事業団
後援:国際ソロプチニスト北山・大阪自由大学・(株)ウーマンライフ新聞社
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映写室「言葉のきずな」上映案内

映写室「言葉のきずな」上映案内  
 ―失語症者の演劇集団とは?―

この作品は、長野県の失語症者の演劇集団「ぐるっと一座」の活動を追ったものです。数年前に劇団の活動がNHKで放映され、反響の大きさから更に2年間追いかけ、ドキュメンタリー映画になりました。

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<ところで、「失語症」とは何か?> この障害は、脳溢血や頭部外傷等で脳の優位半球にある言語野に損傷を受け、話す・聞く・書く・読む・計算する等々の、他者とコミュニケーションをとる手段に大きな不便を抱える障害です。損傷が優位半球側なので、利き手利き足にも障害を抱えていることが少なくありません。体に不自由を抱え、伝えることに不自由を抱えた不便さを想像してみてください。又、100人いれば100人の障害があると言われるように、損傷した脳の部分によって、障害の出方は千差万別、個人差が大きいのも特徴です。

<私たちが何気なく行う話すと言う行為は>、頭の中に伝えたいことがあり、それがどういう言葉を使えばいいのか的確に選べ、選んだ言葉を口で発語するよう脳が指令を出せ、発語機能がそのように動くと言う、多くのシステムの結果です。意志があっても後のシステムの途中のどこかに、損傷を受けていると、発語には至りません。
<口から言葉が出ないのなら>、文字を書いて伝えればいいと思われるかもしれませんが、自分の思いがどの単語に当たるのか、自分一人ではそれを探ことが出来ない。書こうにも書くべき言葉を見つけるまでが大変なのです。このまどろっこしさを想像してみてください。
頭の中には豊かな知性や知識を残しながら、それを表現する手段に障害を抱えた失語症者は、知性や感性・人格で多くの誤解を引き受け、諦め、そして達観と言うもっと高い境地にたどり着いているのかもしれません。


<「ぐるっと一座」を率いるのは>、演出家・内山二郎さんで、脚本を担当するのは土屋澪子さん。土屋さんはご主人が脳疾患で失語症となり、長い介護生活を送っています。身近で、教師だったご主人の言葉を失った悲しみを見、失語症になっても社会と関わりたい、何か出来ることはないかと模索を続けました。
自身の体験に重ね、絶望と希望の狭間を右往左往する当事者や家族の生の声を集め、脚本を起こし、声にならない心の叫び、当事者や家族の真実の声を皆に問いかけます。
 <二人を中心に>、音楽家・劇団員といったプロや医療スタッフという多くのボランティアが参加し、失語症者の演劇集団を、福祉という枠を超えたエンターテイメントとして、万人が楽しめるレベルまで引き上げています。

 <映画は、そういう劇団に2年間にわたって寄り添い>、舞台にかけるまでの練習風景、劇団員の普段の生活を追いかけました。守られる存在だった失語症者が、演劇に参加して、今度は情報の発信者となり、自らの手で人生を取り戻す様。「ハローワーク」に通って仕事を見つける様は、感動的です。(犬塚芳美)

この作品は、十三・シアターセブンで上映中。
  10月12日(土)、13:30より、「ひと・まち交流館 京都」で自主上映有り
  翌日は、失語症者のための、コミュニケーション・ワークショップもあります。
  詳細は、次回の映写室で

映写室「ベニシアさんの四季の庭」上映案内

映写室「ベニシアさんの四季の庭」上映案内    
 ―英国貴族が、京都大原で見つけた幸せのかたち―

 <京都大原の里で>、日本人よりも日本人らしく暮らすイギリス女性がいます。彼女の名前は、ベニシア・スタンリー・スミス。絣のもんぺを履いて、古民家を改造して住みと、少し前の日本の暮らしを実践していますが、同時に庭には、故郷イギリスのハーブが一杯茂っているのです。日本とイギリス、両国の文化を融合し作り上げた豊かな暮らし。ここに至るまでのベニシアさんの軌跡を伺いました。

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©ベニシア四季の庭製作委員会2013

<私は日本の古いものが好きで>、それらを残したいと思います。今日着ているのも、日本の昔の着物で作った服です。手作り市で手に入れました。こういうものを買うことで、創る人の生活を支え、志しを応援したい。支える人がいないと廃れてしまいますから。
大原での暮らしも、昔からやっている事と昔から作っているもので成り立たせています。基本は、土に戻せるもの、燃やせるもので暮らすと言うことです。そうでないものはゴミになりますから。

<自分の好きな事をしてきたのですが>、そういう暮らしぶりがテレビ番組になり、注目を集めて、今度は映画になりました。こういう状況がいまだに信じられません。呼ばれて色々なところに講演に行きます。元々日本を回りたいと思っていたのに、幸運にも仕事で回れています。しかも、出会った人たちが、「テレビを見て元気になった」とか言ってくれます。私の人生はハプニングだらけですが、今も大きなハプニングの中に巻き込まれています。

<私の庭は>そういう人生を映している気がします。庭は一定ではなくて、変化を続け、その時々の姿を見せます。四季の変化もありますし、暮らしや年齢による変化もある。自然にもあがらえなくて、台風で倒れて、もう一度作り直したり、いつも未完成です。でもそれが好きなの。去年はここに咲いていた花が、今年は違う花に取って代わられてもいい。変化のないのはつまらないと思いませんか?

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©ベニシア四季の庭製作委員会2013

<正(ご主人)と会って>、初めて山に行きました。頂上近くのお花畑とか、本当に美しい。こんな所があるのかと、驚きました。
正は、山岳写真家なので、そういう所をよく知っています。皆が私の庭を褒めてくれても、「ベニシアの畑は小さい、これっぽっち」とよく言います。私もそう思います。山の上には比べようもない、広い広いお花畑がありますから。たいていの外人は知りません。観光局の人は、日本の素晴しさとして、もっと外国人にアピールするべきだと思います。

<母は4回結婚しました> 母の再婚は最初が3歳、次が5歳ですから、その時はよく分からなかった。寂しいと思うかもしれないけれど、乳母が良い人で、しっかりと私を育ててくれたから、大変ではありませんでした。しかも、母のおかげで私には父が4人います。4人全て良い人で、その全ての人から愛を貰い、生き方を教えてもらいました。幼いころに、大人の人生を4つ、垣間見れたわけです。人生は勉強だと思えば、なんでも勉強の材料になります。

<始めて日本に来た時は>、まだハーブが普及していませんでした。母がお料理の為に色々植えていたので、私には欠かせないもので、これは困るし寂しかった。細々と自分で育てていたのですが、40歳からハーブの効用を広めようと思いました。生活の為に働かないといけなかったけれど、まだ小さかった長男と一緒にも過ごしたい。家でハーブを教えたら仕事になるし、彼とも一緒にいれると思ったのです。
<少し話が脱線しますが>、幼児期は色々な意味でかけがえのないものです。3歳までは可能だったら家にいたほうがいいと思います。私は仕事をし過ぎました。仕方がなかったのだけれど、子供たちにはプレッシャーだったのでしょう。特に長女は大変だったんだろうなあと、今、精神を病んでいる彼女を見ると思います。

<映画には私の家族が一杯出ています> 私が一人で頑張ってきたのを見聞きしているので、応援したいと思うのでしょう。撮影に協力してくれました。ただし娘一人は出ていません。彼女は自分を晒すのに抵抗がありました。長女のジュリーは病気のせいで、少しマナーが悪いのです。少し躊躇ったけれど、それもオープンにしました。彼女は繊細だから、他の人からの思いを受け止め過ぎる。そして精神を病みました。彼女を登場させることで、統合失調症について、知ってもらえればと思います。

<私がこんなに古いものが好きなのは>、生まれ育ったイギリスの影響が大きいと思います。イギリスでは代々受け継いだものを、とても大切にしますから。祖父の家には代々伝わる家具が丁寧に磨かれておかれています。
<又、母は広い庭を自分で>作っていました。大勢メイドもいるし、庭仕事をする人を雇うことも出来たのですが、自分で手入れし、子供たちにもそれぞれ仕事を分け与えました。そこで庭仕事を覚えたのです。その頃の経験が今生きていると思います。

<ここに移る前は>、修学院に住んでいました。良い所だったのだけど、借家で1年後には出ないといけなくなったのです。それから一生懸命、色々なところを見て歩きました。私は古い家が好きなので、もちろん古い家を探しました。でもいいものが見つからない。諦めかけていた時に、今住んでいる物件が出ました。私は20回近く引っ越していますが、大原の家を見たとたんに、(自分はここで死ぬ。ずっと住む家だ)と思ったのです。借家を探していたのに売り物件で、本当は私たちには手の届かないものでしたが、幸運が重なって買うことが出来ました。そして自分たちで直して住み始めました。

<私は危機の度に誰かに助けられ>、直感的に動いているようですが、そういう波動を受け止めれるように、普段から暮らしています。動物は呼吸の速さで寿命が決まるといわれます。例えば、大きな象はとてもゆっくり呼吸して長寿です。だから意識してゆっくり呼吸します。色々辛いこともありました。そういう時は特に、パニックにならないよう、朝皆が眠っている時間に起きて、一人で瞑想し、ゆっくりと呼吸します。私が自分自身と向き合える大切な時間です。そうやって乗り切ってきました。

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©ベニシア四季の庭製作委員会2013

<日本での生活は>大変な時代も長くありました。イギリスに帰れば、辛い思いから開放され、豊かな暮らしがあります。でも帰りたいとは一度も思いませんでした。イギリスに帰ると階級社会で箱の中に入れられてしまいます。例え恵まれていても、私はそういうことが嫌いでした。

<私が日本に惹き付けられた根本は>、小さい頃におじいちゃんの家で、日本の古いものを色々見たからだと思います。祖父はそういうものを集めていました。偶然聞いたレコードの、尺八の音が耳に残っていたのもあるかと思います。日本人の書いた本も読んでいました。憧れの下地は出来ていたのです。
<アジアに憧れ、若い頃にふらっと>インドへ行きます。インドからネパールに入った時、二人の日本人に出会いました。大学生だったのですが、「日本は学生運動が盛んで、若者が頑張っている」と言うんです。気持ちが動きました。その頃のイギリスは老人社会になって閉塞的だったのです。じゃあ行ってみようとなって、一文無しで日本に来ました。東京で食べたキンピラゴボウが気に入り、住んでみようと思いました。

<色々なことがありました> 結婚、離婚、再婚。再婚してからも、楽しい事もあれば、夫婦の危機、子供のことと心配事が一杯でした。だから、これからは静かに暮らしたいと思います。占いでは、私は日本の女の人を助けるためにイギリスからきたようなのです。何度も言われたので、本当なのでしょう。これからもそういう仕事が待っているのだと思います。(構成:犬塚芳美)

<インタビュー後記:犬塚>
 旧知の知人に会ったような、穏やかな時間が流れました。特別なことではなく、自然体で自分の好きなことをしてきただけ、と仰るけれど、びっしりと書き込まれたノートには、自然体を支える、ベニシアさんの確固たる哲学が、さりげなく書き込まれていました。世界で一番古いものを大事にするのがイギリス人だと言われます。
 この頃巷で、世界で一番自国の古いものを粗末にするのが日本人だと言われだしました。住環境が古いものを締め出すのでしょうか? 故郷の傾きかけた蔵、古い箪笥、石臼、、ベニシアさんの暮らしは、発想を変えれば私にも出来るもの。そういうスローライフがやたら素敵に思える今日この頃です。

この作品は、9月14日からテアトル梅田、京都シネマ、
      10月19日シネ・リーブル神戸 にて公開。

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