太秦からの映画便り

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映写室「ICHI」綾瀬はるか、大沢たかお、中村獅童、曽利文彦監督舞台挨拶レポート

映写室「ICHI」綾瀬はるか、大沢たかお、中村獅童、曽利文彦監督舞台挨拶レポート
  ―その女、座頭市。―

 <時代劇の中でも1,2を争うダーク・ヒーロー>は「座頭市」。今は亡き勝新太郎が、盲目の逆手居合い斬りの達人を演じて人気を集めたTVシリーズや映画は、未だに放映されている。そんな伝説の “勝新「座頭市」”に挑んだのが、仕込み杖を片手に皆でタップダンスを踊ると言う、北野武監督・主演の現代的にアレンジされた「座頭市」だった。
 <そして今回登場した3代目「座頭市」>は、何と女性。それも今が旬の若くて美しい綾瀬はるかが、微笑を封印して、背中に三味線を背負った離れ瞽女(ごぜ)の市に扮する。市を巡って張り合うのは大沢たかおと中村獅童。ダイナミックな大型時代劇を仕切るのは、ハリウッドの超大作「タイタニック」のCGにも参加し、実写映画では「ピンポン」で監督経験もある曽利文彦監督。来阪した豪華な面々の舞台挨拶レポートです。

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(10月17日 大阪にて)

<4人の舞台挨拶>
曽利文彦監督:時代劇なのに若い人が大勢来て下さって嬉しいです。「座頭市」と言うのは時代劇の金字塔ですし、僕は勝新さんのファンなので、今回の企画が男性版なら腰が引けたと思います。でも女性版だというので、更地で一からキャラクターが作れると喜んでやりました。脚本も女性の視点から新しいキャラクターを作ってもらおうと、浅野妙子さんに書いてもらっています。それぞれのキャスティングは、綾瀬さんは明るさとクールさの両方があるので、クールな市に振幅が出て良いと思いやってもらいました。又、立ち回りがあるので運動神経が必要なんですが、綾瀬さんは運動神経が良いと聞いてよけいに良いと思いました。

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大沢さんには武士の癖に刀が抜けないという男の、二枚目から三枚目までの広いふり幅を演じて欲しかったんです。獅童さんは僕が初監督をしてから6年ぶりの再会で、大きく眩しくなっていて驚きましたが、彼の存在感でこの悪役を堪らない悪役にして欲しかったんです。音楽はオーストラリア人のリサ・ジェラルドですが、時代劇のイメージを覆したいと探していて、「グラディエーター」で繊細な胸のうちを唄っているのを聞いて、これは市にぴったりだと無理にお願いして参加してもらいました。理想的な良い方たちに集合していただけました。

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大沢たかおさん:ちょっととぼけたこの男の役つくりを特にしたわけではなく、綾瀬さんの周りをうろうろしただけで楽しく演じました。シリアスな作品なので、僕の役はなんかお口直し的な感じが良いなと思ったんです。撮影中の綾瀬さんは現場を優しい雰囲気で包み込む、周りをピンクの像が跳ねているような、ファーンとした雰囲気の人でした。去年の5,6月皆で楽しく作った作品なので楽しんでください。

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綾瀬はるかさん:市は孤独で抱えているものが多い女性なので、セリフも少ないですし、負のオーラを出すのが大変でした。イメージトレーニングで練習したんです。監督からは事前に殺陣を頑張ってくださいと言う事と、三味線の練習をしてと言われていました。殺陣は振り回す事に慣れず、約半年練習したのですが、最初の基礎練習が大変でした。その後の合わせ稽古に入ってからは楽しかったです。三味線は、右手、左手、唄う口と全てがかみ合わずにこちらも大変でした。演技では、感情をあらわにする所と抑える所の、メリハリを付けてくださいと言われていました。大沢さんは白とブルーの羽をつけた像が飛んでいそうな爽やかさで、獅童さんはブラックですね。初めて殺陣をやらせていただき、一生懸命頑張った作品なのでぜひ観てください。

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中村獅童さん:30歳の頃、曽利監督の「ピンポン」で高校生の役をやって、歌舞伎の世界から映画界へ入りましたし、僕が世の中に認めてもらった作品なので、今回監督から新作に声をかけてもらって、ぜひ出たいと思いました。又、今回もライバル同士ですが、「ピンポン」で一緒だった窪塚君と再び共演できたのも嬉しかったです。スターは好感度が大事な時代にこんな悪役をやると大変です。綾瀬さんとは会ったその日に、話もしないで戦うシーンを撮りました。時代劇の経験はあっても女性と立ち回りをするのは初めてで、最初怖くて思いっきりいけなかった。監督からは思い切り行ってと注意を受けたくらいです。なのにタイミングがずれて、綾瀬さんの指に当たってしまった。暫く撮影が中断したんですが、痛いはずなのに再開したら平気な顔をしている。はっとして、ここから本気で向かっていけました。海外に行って外から眺めると、日本には時代劇があるじゃあないかと思う。叔父の影響もあり、僕は時代劇のファンなので、若い人に受け入れられる時代劇を作りたいんです。この作品は大きなスクリーンで時代劇の醍醐味のちゃんばらを観てください。

曽利監督:どなたでも見られるエンターテインメントの時代劇になっていると思います。楽しんでください。久しぶりに、ここまで悪をやるかという獅童を見て欲しいですね。 (レポート 犬塚芳美)

    この作品は10月25日より全国でロードショー

※<「ICHI」はこんな作品>
 <目の見えない市(綾瀬はるか)は>瞽女(ごぜ)として暮していたが、その美貌から男に無理やり犯され、掟通り追い出されて一人で放浪している。ある日襲われるところを一人の浪人(大沢たかお)に庇われるが、実際に彼を助けたのは市だった。仕込み杖を抜くとめっぽう強く、聴覚も優れているから賭場でも負けることは無い。一方浪人は棒切れなら強くても刀を抜けないのに、勘違いから宿場町の抗争の助っ人にされる。相手方は片目の男(中村獅童)を頭領に置く荒くれたちだ。片目の男も市の美貌に目をつける。市は昔自分に居合いを教えた男の消息を探していた。

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(C) 2008 映画 「ICHI」 製作委員会

※<作品と舞台挨拶の感想>
 <女性版の座頭市と聞いて>、実は最初、際物かと思っていたのだけれど、最近見た時代劇では飛びぬけて本格的でした。まず山形に建てたというオープンセットが本格的です。へぎを葺いた屋根が宿場町の風情を漂わせ、時を感じさせる日に焼けた障子の色、急ごしらえとは思えない時代感で、ここに立てばなるほど時を巻きもどし武士の時代になりきれるでしょう。凄いなと思ったら、仕切ったのは木村威夫先生の下で長らく仕事をされた佐々木尚さんでした。其処に片方の衣装はカラフル、片方は伝統的と、時代劇の匂いと今の息吹を上手くミックスさせて、世代を超えて観やすい世界を作っています。舞台挨拶はそんな仕事振りにどんな思いで望んだかをうかがわせるものでした。

 <特に監督と獅童さんにその思いが強く>、この中では一番時代劇の解る獅童さんが、好感度を無視して究極の悪を演じています。以前丹下左膳でも片目姿を拝見しましたが、今回も片目。これが出来るのは目力のある方だけなんだと納得しました。特殊メイクで凄まじい姿もさらしています。大きい立ち回りに惑わされずそれぞれの心中を丁寧に描いて「愛が見えたらきっと泣く」のキャッチコピーの通り、知らず知らす涙が溢れました。
 <実は脚本の浅野さんは>「ミセスシンデレラ」でデビューの頃、何度も繰り返しビデオを観て、終いには言葉の使い方の癖まで解ったほどのめりこんだ方。気が付いたらその時のプロデューサーの小岩井さんとともに、こんな大作にまで関わるようになっていて、個人的にも感慨深い作品でした。
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journalist-net | 2008年10月22日(Wed) 07:58


 
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