―東京を襲った大災害とハイパーレスキュ―隊の活躍―
「252」って何のことだかご存知だろうか? 2回、5回、2回と叩いて伝えるハイパーレスキュー隊の「生存者あり」という信号を指す。遠くない将来に東京に地震が起こると言われて久しい。そうは聞いてもなかなか備えは出来ないものだけれど、この物語は地震だけでなくその後で巨大台風が上陸し、首都が未曾有の状態に陥る話だ。何時陥没するかもしれない地下に閉じ込められた人々はどんな行動をとるか、又地上のハイパーレスキュー隊は人々を救う為にどうするのかと、災害をリアルに再現しながらそれ以上にじっくりと人間ドラマが描かれる。映画だけでなく向田作品の演出での受賞も多い水田伸生監督と、伊藤英明、内野聖陽、山田孝之、MINJI、山本太郎という豪華な出演者による来阪キャンペーンのレポートです。

(11月27日 大阪にて)
<その前に「252 生存者あり」とはこんなお話>
東京に震度5の地震があった数日後、元ハイパーレスキュー隊員の篠原祐司(伊藤英明)は妻と娘の7歳の誕生日を祝う為、銀座に行こうとしていた。其処に突然の巨大な雹や鉄砲水。地上への出口がふさがれて、地下鉄新橋駅はパニックになる。地上では祐司の兄(内野聖陽)達のハイパーレスキュー隊が、閉じ込められた人々を救出しようとしていた。ところが今度は巨大台風が近づいて来、ここにいては隊員が危ないと隊長が撤退命令を出す。でも祐司の妻が「貴方の弟が地下で助けを待っているの!」と食い下がるのだ。
<監督と出演者の合同会見>
「今日は皆さん有難うございます。一生懸命作ったのでぜひごらん下さい」とそれぞれの方が挨拶されて始まった。

水田伸生監督(以下監督):災害がどんなものか、問題発言のあった兵庫県知事に何とかこれを見て欲しいと思います。(笑い)この作品は大前提が災害なので、そこをリアルに描かないと皆さんの目がスクリーンに向かないから再現に頑張りましたが、そうかと言ってこれはパニック映画ではなく、そんな中での人間ドラマなので、人をきちんと描く事に留意して作りました。これを作って、CG等どんなに技術が発達しても大きい災害は再現できないと実感しました。
伊藤英明さん(以下敬称略):僕は娘と一緒に地下に閉じ込められ娘を守る為に頑張るという父親の役ですが、子供がいなくて解りにくい父親の感情は、娘役が素晴らしいので彼女と向き合うことで理解しました。内野さんにも娘がいますが、僕は地下に閉じ込められ、内野さんは地上から僕らを救援すると言う設定ですから、撮影中はほとんど接点が無く、それを教えてもらったのは後になってからです。娘を持つ監督からも父親の心情について色々アドバイスを受けましたが、ほとんど役に立たなかったですね。(笑い)
監督:子を持つ役を演じて、両親はこんな風に愛してくれたのかと気が付いたと彼から聞いて、ああそんなもんだなあと思いました。
MINJIさん(以下敬称略):今回は主題歌も歌っています。映画は初めてなので韓国と日本の現場の違いは解りませんが、地下に取り残される役だから寒いしきついし体的にも精神的にも大変な現場でした。でも監督が優しくして下さって精一杯頑張りました。
―もしこのように自分が閉じ込められたら皆さんどうしますか。
MINJI:実際にどうするかは解りませんが、極限では普段よりもより強く大切な人の事を考えるものだと気付きました。
山田孝之さん(以下敬称略):こんな風になったら僕は放っておいて欲しいです。助けないで下さい。(ボソッと)
山本太郎さん(以下敬称略):え?助けて欲しくないの?(笑い) だったら僕と山田君がいたら彼を放っておいて僕のほうから先に助けて下さい。(笑い)こんな状態になっても、僕が助ける側だったら絶対諦めない。もし助けてもらう側だったら、252を打ち続けますから助けて欲しいと思います。
内野聖陽さん(以下敬称略):僕は隊員全体のことを考えて弟を探したいという情を殺すと言う、血も涙もない兄を演じています。この物語はあまりに凄い設定なので、こんな時に助かりたいと思うより、もしそうなった時に備えて災害が過ぎた後の家族の集合場所を決めたり、防災グッズを揃えたりしました。この現場から生き残る為には、どんな時もパニックにならない強い精神力を持つ事が大事だと学びました。

伊藤:なったらどうするかより、東京は何処が安全だろうかと考えました。こんな時にはまず家族に安否を知らせたいと思います。
監督:自分で撮っていながら本当の被災の実感はないんです。ただ撮影現場で水を貯めたところに俳優やスタッフが長い間閉じ込められていると、寒いし本当に大変でだんだん手が震えてきたりする。そうしたら移動する時に手を貸したりと、普段ならはずかしくてしないような動作で皆が自然に助け合い始めたんです。人間は置かれた環境で助け合うもんなんだなあと思いました。(レポート:犬塚芳美)
<明日に続く>
この作品は12月6日(土)より梅田ブルク7 他全国ロードショー



