太秦からの映画便り

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映写室 2008年各部門ベストテン

映写室 2008年各部門ベストテン
    ―米映画スーパーヒーローの進化と邦画人気―

 2008年も残すところ1日となりました。一年間の閲覧を有難う御座います。今年最終の映写室は、2008年公開(関西での一般公開時が基準)の映画各部門ベストセレクトです。こうしてみると良作が目白押し。今の日本の映画環境は観客の立場だと恵まれていますね。大ヒットし出来も良いから、名前を出さないのが悪いような作品がたくさんこぼれていますが、思春期物やひりひりとした人間の痛みを描いた作品に弱いと言う、筆者の偏重だとお許し下さい。ドキュメンタリーも独自の視点の良作が続きました。こちらは小さい作品が毀れてしまって御免なさい。まだ劇場で見れるものもあるし、もうDVDが出ているものもあります。新作以外のお正月のお楽しみに!

<洋画部門>
22008-m
(C) Bai Xiaoyan

作品ベストテン
1位 ダークナイト……ハリウッドの進化を示すヒーローと悪役の心の複雑さ
2位 ある愛の風景……荒い画像、極端なクローズアップ、大胆なセリフの省略
3位 パラノイドパーク……スケボー場で少年がひょんなことで陥る悲劇
4位 フートンの理髪師……ドキュメンタリータッチで描く開発の裏側の老人達
5位 アメリカを売った男……二重スパイとその部下の息も詰まる探りあい
6位 コントロール……伝説のバンドの夭折したボーカリストの繊細な神経
7位 フィクサー……農薬汚染に絡む企業弁護士と落ちこぼれ弁護士の騙しあい
8位 ブーリン家の姉妹……エリザベス1世の母という歴史の影の人物に光を当てる
9位 スルース……配役を真逆にしてリメイクされた息も詰まる二人の駆け引き
10位 ゼア・ウィル・ビー・ブラッド……石油に魅せられた男の半生

  監督賞…スザンネ・ビア(ある愛の風景、アフターウエディング)
  主演男優賞…トニー・レオン(ラスト・コーション、レッド・クリフPart1)
  主演女優賞…ナタリー・ポートマン(ブーリン家の姉妹、宮廷画家ゴヤは見た)
  助演男優賞…ヒース・レジャー(ダークナイト)
  助演女優賞…ヴァネッサ・レッドグレーヴ(つぐない)
  女優新人賞…タン・ウエイ(ラスト・コーション)
  男優新人賞…ジム・スタージェス(ラスベガスをぶっ飛ばせ、
                   アクロス・ザ・ユニバース、ブーリン家の姉妹)

<邦画部門>

okuribito.jpg
(C) 2008 映画「おくりびと」製作委員会

作品ベストテン
1位 スカイ・クロラ……生きることの辛さを静かに訴える大人のアニメ
2位 パコと魔法の絵本……カラフルな映像と作品世界を楽しんでいるはじけた演技
3位 休暇……罪人を善人に返してからが死刑執行官の仕事という複雑さ
4位 真木栗ノ穴……何が現で何が妄想か、作家の文学世界を映像に移し変えた
5位 山桜……キッタハッタを封印して、武士と彼に惹かれる女の心を丁寧に描いた
6位 カメレオン……テンポの良い活劇の中に不安定な世相を盛り込む
7位 おくりびと……北国の静謐な空気間の中、納棺士と言う仕事を認識させた
8位 蛇にピアス……痛みこそが生きている証という、ひりひりした青春
9位 ビルと動物園……故郷を離れてふわふわと暮らす娘を心配する老いた父
10位 きみの友だち……映画化の続く重松清原作の夭折した友だちとの思い出

   監督賞…阪本順治(闇の子供たち、カメレオン、Theショートフィルムズ…)
   主演男優賞…西島秀俊(休暇、真木栗ノ穴、東南角部屋二階の女、丘を越えて)
   主演女優賞…坂井真紀(実録連合赤軍、ビルと動物園)
   助演男優賞…小林薫(休暇)
   助演女優賞…小泉今日子(転々、トウキョウソナタ)
   女優新人賞…マイコ(山のあなた 徳市の恋)
   男優新人賞…徳井義美(天国はまだ遠く)


<ドキュメンタリー部門 ベストファイブ>
1位 ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト……ミック・ジャガーの少年性
2位 おいしいコーヒーの真実……コーヒー農家の窮状とフェアトレードの大切さ
3位 アメリカばんざい……アメリカ大学の高額費と奨学金免除の為の兵役
4位 いま、ここにある風景……地下資源を消費し続ける人類に未来はあるか
5位 ウォー・ダンス/輝け僕らの鼓動……少年兵、幼い娼婦にされる内戦地帯の現状

 さあ、いかがでしょう。主演、助演は(え、彼は主演よ)等々異論がありそうですね。冨司純子さんは今年も少ない出番で一気に作品のグレードを上げてしまうという力技を随所に見せて、感嘆するばかり。最初其方にしていたのですが、こんな事をしていたら毎年そうなりそうなので、今年は後輩に譲っていただく事にしました。来年も良い作品が目白押して待機中です。ご期待下さい。(犬塚芳美)
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コメント


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今年こそ!

毎年「今年こそは、月に1回映画館に行こう!」と思うのですが、なかなか実行できないでいます。それというのも私は相当な貧乏性で、「せっかく見に行くからには失敗したくない」と、なかなか見たい映画を決められないからで…。そんな私にとってこちらのサイトは、見たい映画を絞り込むのにとても参考になります。ブーリン家の姉妹は、せっかく有休を取ったのに風邪をひいて見に行けず悔しい思いをしましたが…。
まずはこのベスト10からチョイスしてみようかなと思いました。今年もよろしくお願いします

ayako | URL | 2009年01月04日(Sun)23:08 [EDIT]


私も貧乏性です

1本千円だと気楽に見れても(続けて3本見るという快挙に出ることも)1800円払う時には、私もそれなりの理由が必要です。例えばここに書く作品と見比べたいから、割引デーまで待てないとか、ここしか時間が取れないから(エイ、奮発しよう)とか。メンバーズカードや割引デー、レイトショーを利用してたいてい1000円近くで見ています。試写会と違って劇場で見る映画の楽しい事、やっぱり映画は映画館で見たいと思う今日この頃です。
ただ映画は色々な分野の色々な人が関わっているので、視点を変えればどんな駄作も見るべきところはあるのが良いですよね。其処が1人のアーティストが引っ張るコンサートとの違いかも。
今年もよろしくお願いします。

犬塚 | URL | 2009年01月06日(Tue)08:52 [EDIT]


こんばんは~♪

ちょうど、邦画の作品ベスト10を見ているところに中2の息子が通りかかって
「1位はスカイ・クロラか・・(うれしそうな声)あれはな~・・・・・」と、考え込んでいました。
スクリーンで観て、原作も読んだのにやっぱり、まだ、未消化なんでしょうか?
DVDになったらもう一度、観る予定です。

kimico | URL | 2009年01月10日(Sat)21:05 [EDIT]


個人的好みですが

「スカイ・クロラ」息子さんにもインパクトが強かったんですね。押井監督の虚無感、若い方には残酷でも私にはぴったりと来て好きなんです。
本当はベスト・テンに「崖の上のポニョ」も入れたかったんだけど、ちょっと偏向が過ぎるかと諦めました。でもこの分野内容も深くて今年はよかった!

犬塚 | URL | 2009年01月13日(Tue)01:04 [EDIT]


 

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