太秦からの映画便り

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映写室「選挙2」上映案内

映写室「選挙2」上映案内
―選挙シーズンに放つ問題作―

<日本全国、選挙シーズン>に突入しました。街を選挙カーが走り回り、街頭演説も増えています。21日に向って、ひた走る候補者たちと政党。一方で、有権者の意識は高まっているのか? 私たちの投票基準は? 

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©2013 Laboratory X,Inc.

<「選挙」で日本の選挙の特殊性>を描いて世界に認められた想田和弘監督が、同じテーマで第2段を作りました。
<正しいことを訴えれば選挙は勝てる>と信じて、街頭演説も選挙カーも、事務所も用意しなかった一人の候補者。彼の勝算は当たるかどうか? 時は2011年4月1日の川崎市議会選挙、主人公は「選挙」と同じ、「山さん」こと、山田和彦さんで、選挙区も一緒です。この作品が投げかける素朴な疑問が、21日にどう生きてくるのか。

<「山さん」は>、05年の川崎市議会補欠選挙で、小泉自民党の落下傘候補となり、組織に助けられた徹底したどぶ板選挙で当選しました。ところが、07年の統一地方選挙では、自民党の公認を得られず、立候補を断念。この4年間、主夫として子育てに従事し、政治からは遠ざかっていたのです。
<その「山さん」が>、なぜ、もう一度選挙に出ようと思ったのか? それは「脱原発」への思いでした。この頃の日本は、3:11の東北大震災の直後で、加えての原発事故です。誰もが放射能汚染におびえ、全村避難をするところが出たり、立ち入り禁止区域が広がったり、海外の方には母国から引き上げ勧告が出たりもしました。列島は混迷を極めて、統一地方選挙すら、実施が危ぶまれていた頃です。ガイガーカウンターが品切れになるほど売れたことを思い出してください。東北からは離れていても、関東のこの選挙区も、放射能汚染におびえていました。

<ところが、そういう時期の選挙だというのに>、この選挙区では誰も原発問題を争点にしない。今までと同じような選挙風景が広がっています。小さい息子を育てる「山さん」は、それが解せなく許せません。今こそ、「脱原発」を目指さなくては、この国はどうなる! どうしてこんな当たり前の事を誰も言わないのか? だったら僕が出て、それを訴えよう。立候補動機は至極まっとうなものでした。
<しかし、「山さん」には苦い思い出があります> 05年の、わけが分からないままに当選した、政党主導の選挙です。(あれは一体何だったのか? どうしてあれだけお金が要ったのか?) これほど明確な動機があれば、あの時の様な手法を使わなくても当選できると、「山さん」が思ったとしても、不思議はありません。

<ポスターは映画「選挙」のポスターを利用した>デジカメ作品で一枚120円。そこに自分の思いを細かい字でびっしりと書き込みます。妻はそれを見て、「泡沫候補と思われないかしら? でも、元市議会議員というのが光るかも?」と、有権者の反応を諮りかねます。完全無所属なので、葉書で投票をお願いするのも、妻や支援者との手分け作業。選挙の総費用は8万4720円でした。
<街頭演説もスローガンの連呼もしない「山さん」ですが>、最終日には放射線防御服を模した白装束で「子どもにツケをまわさない!!」とのぼりを立てて演説します。
さあ結果は?

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©2013 Laboratory X,Inc.

<想田和弘監督は「選挙」で>観察映画という手法を確立させました。壁にハエのように止まって、じっと周りを観察するが信条でしたが、あの映画の成功が、監督の存在を大きくしてしまったようです。もう誰もが「選挙」の想田監督を無視してくれません。カメラを意識する候補者、警戒する候補者とさまざまながら、撮影は、自分が現れることで起こる風、皆のアクションの変化、それを利用してのものになっています。映画手法も変わりつつある想田監督、日本列島の選挙シーズンにぶつけての問題提起となりました。

<これは又、想田監督独自の切り口の>、東日本大震災の映画でもあります。
「映画素材は撮ったものの、僕は長い間、それを編集したいという意欲がわかなかった。撮ったことすら記憶から薄れていました。ところが、去年の12月、衆議院選挙で阿部普三率いる自由民主党が圧勝しました。まだ原発事故は収束していないのにです。1年半前に撮った映像を見ながら、(ああ、あの時に見たものはこういうことだったのか)と納得し、編集へとひらめくものがありました。上手く言葉には出来ないけれど、この作品には日本の何かが映っていると思います」(犬塚芳美)

この作品は、7月6日より第七芸術劇場で上映中。
7月20日から神戸アートビレッジセンター、
順次京都シネマ にて公開。
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